旅行雑誌でよく見る、草原で羊が草を食む風景
羊がいなくても草原はどこまでも広がり、なんとも気持ちがいい
「ああ、これがニュージーランドの自然なんだな」と、素直にそう思っていた
クライストチャーチの南側に連なるポートヒルズ
ここも、同じように草原が広がっている
見晴らしがよくて、自転車で走ると本当に気持ちいい場所だ

ところが、先日教えてもらった
「ここは昔、森だったんだよ」と
え?この景色が?
と思ったが、調べてみると
マオリの時代の焼き払い、その後のヨーロッパ人の入植による伐採、そして牧畜の拡大
人間の活動によって、森は草原へと変わっていったらしい
つまり、今見ているこの風景は、自然そのままというより
人と自然の関わりの中でつくられてきたものだ
興味深いのは、一度失われた森は簡単には戻らないということ
動物が若い芽を食べ、外来植物が広がり、乾燥した気候もそれを後押しする
だから今は、フェンスを設けたり、外来種を取り除いたり、木を植えたりと、
人の手で少しずつ森を育て直している


ただ、だからといって元に戻せばいいのか
どうもそう簡単な話ではないようだ
この草原もまた、人の暮らしと結びついた今の風景の一つだからだ

山を見ながら思う
この景色は完成したものではなく、まだ途中なのかもしれない
これからどうなっていくのか
その答えは、この山と関わることで見えてくるのかもしれない
The grassland in New Zealand may look natural at first glance, but it has been shaped by human activities such as deforestation and farming. Once forests are lost, they do not easily recover because of animals, invasive plants, and dry conditions. This landscape reminds us that the future of nature depends on how we choose to manage and care for it.


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