元高校球児とはいえ
弱小高校だったので
甲子園は遥か夢の先だった
ならば監督になって
甲子園を目指そう
そんなことを本気で考えていた時期もあった
結局その夢は叶わず
しばらくは高校野球を見るのが辛かった
でもそれも遠い昔の話
今では高校生が懸命に白球を追う姿を見るだけで
涙腺が緩む
44年前に甲子園へ来たときは
佐賀商業と青森の木造高校の試合を見た
9回ツーアウトまで完全試合
ライトの外野席に座りながら
そんな昔のことを思い出した
そして目の前では
44年前と変わらず高校生が白球を追っている
おぉ 智弁和歌山のセカンド めっちゃうまいやん
守備もうまいしホームランまで打つ
センス抜群だ
1点ビハインドの天理
9回ツーアウト満塁
1打出れば逆転だ
でも バッターは三振に終わる
そして数歩歩いたところで
突然膝から崩れ落ちた
その姿を見て
胸が詰まった
勝ったチームも
負けたチームも
この日のために懸命に野球をやってきたんやろうなぁ

44年経って
球場も高校野球も随分変わった
それでも
ここで白球を追う高校生の姿は変わらない
熱くて暑い甲子園
真夏の太陽のもとで
爽やかな風を感じた
そして明日の決勝戦も甲子園へ
つづく
The young players chased the ball with all their hearts under the summer sun. The final batter struck out and fell to his knees.Forty-four years later, Koshien was still hot, exciting, and refreshing.

